声を隠す人

 

ノーマン・リーダスは暗殺者役(ルイス・ペイン役)で出演をしています。
 
国務長官ウィリアム・スワードを暗殺しようとする南部出身の若者ですので、チェックしてみてくださいね。
 
 

【事件の始まり】

声を隠す人
 
南北戦争終結後、やっと平和になったかに見えたアメリカで大事件が起こりました。
 
北軍を率い勝利に導いたリンカーンが劇場でブースという元南軍の若者に暗殺されたのです。
 
ブースは間もなく射殺され、共犯者や協力者は続々と逮捕されていきました。
 
そのうちの1人ジョンという男も指名手配されましたが逃亡し、共犯者としてジョンの母親メアリー(ロビン・ライト)が逮捕されました。
 
彼女は宿屋を経営しており、逃亡犯がその宿屋を使っていたことから彼女も共犯者とされたのです。
 
弁護士で北軍の元大尉のフレデリック・エイキン(ジェームズ・マカヴォイ)はメアリーの弁護を引き受けることになります。
 
 

【軍事裁判に掛けられる宿屋のおかみ】

 
逮捕されたメアリーは民間人にも関わらず、北軍側の軍事裁判に掛けられます。
 
メアリーは無実を主張し続けますが、かつて北軍として戦った裁判官や検事が中心の裁判ではことごとくメアリーの主張は無視されつづけます。
 
過熱する北部の世論も後押しし、検察から連れてこられた証人も南部出身のメアリーに不利な偽証を重ねます。
 
さらに息子の無実を信じるメアリーは裁判の証言で息子をかばい、それがメアリーの立場をますます悪くしていきます。

 

【奮闘する弁護士エイキン】

 
かつて北軍として戦ったエイキンは南部人のメアリーに対してわだかまりを持ちながらも裁判は公正になされるべきだという信念からメアリーの有罪をでっちあげる検察側と激しい論戦を繰り広げます。
 
 
裁判は一進一退を繰り返し、連日報道がなされました。リンカーン暗殺に対する北部の人々の怒りは裁判に集中し、それはメアリーにも向かいました。もはや無実であるかどうかは関係なく、人々の怒りの矛先として、見せしめとしてメアリーが衆目の中裁かれ、エイキンは自らの信念との間で板挟みになります。
 
 

【葬られる真実】

 
国を二分した内戦の影響を最小限にとどめる為にも陸軍長官スタントンは一刻も早く裁判を早く終わらせたいと画策し、判決を操作します。過熱する世論に後押しされ、十分な審議がなされないまま、スタントンの根回しによって、ジョンソン大統領の死刑判決の勅命がでてしまいます。
 
エイキンの必死の弁護もむなしく、メアリー以外に逮捕された人々はほとんど死刑になり、メアリーもアメリカで最初に死刑になった女性となります。
 

 
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